関節痛や抗炎症に最適!南米アマゾンに生息する副作用のない薬用植物として世界で注目の「キャッツクロー」とは?

キャッツクローとは

南米アマゾンに生息する“副作用のない薬用植物”として世界で注目されている「キャッツクロー」について詳しくご紹介します。

キャッツクローの産地

キャッツクローはアカネ科カギカズラ属に属する大型のツタ植物で、高さは20メートル程度にまで育ちます。
葉の付け根にはネコの爪のようなトゲが生えていることから「キャッツクロー(ネコの爪)」と呼ばれています。

キャッツクローは、ペルー東部にある熱帯雨林ジャングルの中でも標高400~800mくらいの日当たりの良いところで自生している野生種になります。
その樹皮には植物性の有効成分が多数含まれており、中でも特に優れた抗炎症作用が特徴で、約2000年もの昔から現地の住民の間では伝統的な薬用植物として重宝されてきたハーブでもあります。

原生するキャッツクローは、土の栄養分を大量に吸収するため群生せず、1ヘクタールに数本しか生えていない大変貴重な植物でもあります。他の植物には見られない有効成分が生まれている理由も、この特殊な土壌や雨量など厳しい環境が関係しているのです。

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良質なペルー産キャッツクロー

キャッツクローはアマゾンの熱帯雨林をはじめ、コロンビア、エクアドル、ベネズエラ、コスタリカ、パナマなどを含む南米、中米の熱帯地域にも固有していますが、中でもペルー産のキャッツクローは品質が良いといわれています。
キャッツクローに含まれる有効成分の「アルカロイド」の含有量が基準値を満たしていれば良質なキャッツクローといえますが、なかなか基準値に達するのは難しいのです。
そんな良質なキャッツクローが育つペルーでは、伝統的な薬用植物として今も関節や抗炎症などに広く利用されています。

そのようなキャッツクローに注目が集まりだした近年、1950年ごろから研究者達によるキャッツクローの科学的な分析などがなされるようになりました。成分や臨床実験などの研究が進み、キャッツクローの安全性については1994年にWHO世界保健機構に副作用が無い薬用植物として認められており、継続摂取においても安全性があります。
キャッツクローはオーストリアではリューマチ処方薬の医薬品としても承認されています。

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キャッツクローの有効成分「アルカロイド」とは

キャッツクローが世界から注目されるようになったのは、「アルカロイド」と呼ばれる成分が植物中に含まれているからです。
アルカロイドとは、植物中に含まれる塩基性の物質の総称で、免疫力を高める効果や身体に侵入した細菌やウイルスを殺し、ガン細胞などを増殖させない働きを持っていると言われています。
キャッツクローが有名になった理由にあげられているものが、キャッツクローの樹皮に含まれる6種類のアルカロイドです。この6種類のアルカロイドは化学合成でも同じものを作れないという成分比率を持っています。
現在明らかになっているアルカロイドは次の6種類です。

  • イソテロポディン
  • ミトラフィリン
  • テロポディン
  • リンコフィリン
  • イソミトラフィリン
  • イソリンコフィリン

この6種類の中でも、イソテロポディンはキャッツクローに特異的に見られるアルカロイドです。キャッツクローのアルカロイドは健康維持に役立つものとして科学者達が研究をしています。

また、キャッツクローの研究では、世界中で多数のヒト臨床試験が実施されており、その結果を報告する学術論文において炎症抑制が多数発表されています。
このような研究結果でアマゾンの先住民達が万能薬として様々な炎症に使用していたことが正しかったことが証明されています。すでにオーストリアやドイツのように医薬品として承認されている国もあることがなによりの事実です。
キャッツクローの有効成分は体の中から、そして皮膚を通してもとり入れることができ、炎症によって起こる様々な部分にすぐれた力を発揮します。

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キャッツクローの種類

キャッツクローには大きく分けて2種類存在します。
ウンカリア・トメントサ種とウンカリア・ギアネンシス種。どちらもキャッツクローとして認められていますが、生育状態や環境などに違いがあります。

トメントサ種

水はけの良い土壌で高地や丘陵で育ち、ジャングル地帯の有機質の土地が好ましい。ツタの長さは10~30mほどになり、直径は5~40cmほど。通常は高さ20~30mの木の上部にまで届き、小さな黄色い花をつける。

ギアネンシス種

トメントサ種と違い、水はけの良くない平坦な土地でも育ち、やせた土壌でも強い。トメントサ種よりも内側に曲がった棘をもっている。そのため木にその棘を引っ掛けながら上に伸びることが難しく、這い広がる傾向がある。ツタの長さは5~10mで、直径は4~15cm。オレンジ色の花をつける。再生力も強く、低く育つため、比較的容易に見つけることができる。
上記2種はそれぞれに含まれている有効成分にも違いがあることが研究で分かっています。現在、市場にでているキャッツクローはこの2種の混合品が主流です。

因みに、キャッツクローのこれまでの研究で最も著名度が高いケップリンガークラウス博士率いるオーストリア研究グループの論文では、「キャッツクローの有効成分はアルカロイドである。
これは植物の中に含まれるもので水性の抽出物はタンニンと複雑に結合している。
この形では体内に吸収されにくく、活用される量はきわめて少ない」と発表されています。

参考文献
Mr.Lwsilie Taylor著者(2002年)
『Herbal Secrets of the Rainforest[熱帯雨林のハーブ(薬草)の秘密 第2版]』

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