WHO(世界保健機構)でキャッツクローが副作用のない抗炎症効果がある薬用植物と認められて24年経った今、まだまだキャッツクローの認知度は低いですが、少しずつ「関節痛」「リウマチ」などの悩みを抱える方にキャッツクローのサプリは需要が高まってきています。
現在、市場にはさまざまな形状のキャッツクローサプリがあります。
- 粉末タイプ・・・そのまま摂るか、飲み物に混ぜて使用する
- カプセルタイプ・・・摂りやすく手軽に続けられる
- 粒タイプ・・・カプセルが苦手な方におすすめ
- 液体(抽出エキス)タイプ・・・水やジュースで薄めて摂る
- お茶タイプ・・・ティーパックで使いやすい
- 塗るタイプ・・・直接気なる所に塗れる
キャッツクローで塗るタイプは大変珍しいですが、炎症にはキャッツクローを外から直接塗り、サプリでもキャッツクローを摂り続けることが効果的と専門家は述べています。
また、キャッツクローは形状でもさまざまなタイプのサプリがありますが、粉末化されたキャッツクローの原料を見ても大きく下記のように分かれます。
- キャッツクロー樹皮をそのまま粉末化・・・ピュアなキャッツクローを摂取できる
(原材料名表記例:キャッツクロー樹皮)
- キャッツクロー樹皮を抽出して粉末化・・・高含有のキャッツクロー有効成分が摂れる
(原材料名表記例:キャッツクロー抽出エキス末、キャッツクローエキス末)
どちらの手法で粉末化されたかは原材料表記で区別できる場合があります。原材料名によっては区別が難しい場合もありますが、迷った時は参考にされて下さい。
さらに、この粉末化されたキャッツクローパウダーだけを商品にしたものと、他に色々な原料を加えたタイプのものがあり、値段も安いものから高いものまでさまざまです。
どのようなサプリを選べば良いか一言でいうと「キャッツクローの有効成分をしっかり含有しているもの」に尽きます。キャッツクローの有効成分をしっかり含有している商品の特徴について、ヤマノが専門家に話を聞いてみました。
同じ良質なキャッツクローでも加工法で有効成分に違いが出る!
長年ペルーのキャッツクローを含めた薬用植物の研究をされている方で、薬草学などにも大変深い知識をお持ちのチャン先生によると、キャッツクローは産地や種類によって有効成分に違いがあることが分かっていますが、さらに同じ良質なキャッツクローでも加工方法によって有効成分に差が出てくると話されています。
キャッツクロー抽出エキスを粉末化するには、ほとんどがスプレードライという加工方法をとります。噴霧乾燥(ふんむかんそう)とも呼ばれ、この方法は液体原料を噴霧して急速に乾燥させ、パウダー化にさせる加工方法です。乾燥には一般に高温のものを用いるのが大きな特徴です。
キャッツクローパウダーの多くで使われるこの加工方法ですが、180~200℃の高温で加工することで、実はキャッツクローの有効成分の一つである〔グルコシド〕が分解されてしまうそうです。
グルコシドは、キャッツクローの樹皮と根に含有される成分の中で、最も抗炎症成分の優れた植物化学物質であることが確認されています。
そのため、スプレードライで加工されたパウダーはこの炎症作用がないものになってしまうのです。
キャッツクローを濃縮抽出したエキスの状態では70%あったグルコシドが、スプレードライで加工すると20%以下まで下がると述べています。
通常は沸点が100℃で、スプレードライは180℃以上なのでグルコシドはかなり失われてしまいます。
チャン先生が推奨するのは低温乾燥で加工されたキャッツクロー。
上記のスプレードライのような高温ではなく、低温で乾燥する特殊な乾燥方法があります。
低温乾燥の場合はグルコシドには全く影響が出ないので、同じパウダーでもしっかり抗炎症作用をもつパウダーになります。
他にグルコシドを劣化させずにパウダー化させるには、フリーズドライという真空凍結乾燥技術という手法もありますが、この場合は価格が跳ね上がってしまうので現実的ではないようです。
加工法まで公開しているメーカーは少ないかと思いますが、気になる方は販売メーカーに問い合わせをしてみてもいいかもしれません。
アメリカでは免疫力にキャッツクローが支持される意外な理由
サプリメント大国のアメリカではキャッツクローは免疫強化剤として販売されています。
グルコシドの含有量が少ないために抗炎症作用は認められないので、キャッツクローパウダーは植物系の抗炎化剤としては最強といわれながらもアメリカでは全く説明されていないといいます。
そのため、キャッツクローのもう一つの力である有効成分アルカロイドが持つ「免疫力を向上させるハーブ」としてキャッツクローの認知度が広がったようです。
最後に・・・
キャッツクローは約2000年に渡り、アマゾンの先住民達が使用してきた伝統のある薬用ハーブです。インカ帝国の時代からペルー先住民達にキャッツクローの樹皮を煎じて飲むという伝統的な飲用方法が伝わり、今も大切に利用され続けています。
関節の痛みやリウマチ、免疫機能でお悩みの方は、この選び方を参考にしてキャッツクロー本来の力をぜひ体感してください。